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あなたの免疫は有効か?
ウイルス性感染症[風疹・麻疹・おたふくかぜ]
そろそろインフルエンザが流行りだす季節ですね。みなさん、予防接種はされているでしょうか。先日、幼少期に受ける様々な予防接種について友人と話したところ、重要な話を聞きましたので、調べて書いてみることにしました。
予防接種の効果は一生続かない
日本でも、子供のころに予防接種をして重いウイルス性の病気にかからないようにするのは一般的です。私も母に連れられて何度か痛い注射を受けた記憶があります。
でも、この時に得た抗体が一生は持たない可能性があることをご存じでしょうか。
予防接種が今より一般的でない時代には、予防接種で得た抗体は一生保たれると考えられてきました。野生のウイルスに接することで“追加免疫効果”という現象が起こり、抗体が強化され、維持できていたからです。ところが、予防接種の広まりによって野生ウイルスが減少し、接触の機会が減ったことで、抗体が強化されないまま減衰する大人が増えているのです。
対策として、近年では予防接種は2回行われるようになりました。つまり、人工的に追加免疫効果を得るために2回目の接種を行うのです。
問題なのは、この2回目の接種をしていない人たちです。
麻疹(ましん、別名を はしか)の例が分かりやすいので、例にとって説明します。
麻疹に対する予防接種での免疫の有効期限は約10年とされています。ですので、2回目の接種をせず、野生のウイルスにも接しなかった人の免疫は10代後半で減衰を始めています。実際、平成19年、20年には10代後半~20代の若者を中心に麻疹の大流行が起きています。
この流行を受けて、政府は平成20年から5年間、当時の中学1年、高校3年を対象として追加接種を受けられる機会を設けました。その甲斐もあり、平成21年以後は大きな流行が起こっていません。
でも、この時に接種をしていない人は、免疫が減衰しているかもしれないのです…。
ライター:西野コウ
大学卒業後、アルバイト → 契約社員 → 正社員を経験しているWEBクリエイター。イラスト制作、デザイン、コーディング、ライティング、ディレクション、できるものは何でもやってみるスタイル。