分野 大学 高校生
同じ学部名でも学習内容が異なるというお話

今日はちょっと真面目な話。
皆さんは学問の「分野」について考えたことはあるでしょうか。学問分野には図書分類法のような決まった分類法がなく、地域や教育機関ごとに差異があります。これを把握していないと、入学後に後悔する羽目に…

なんか違うなって思わないために|同じ学部名でも学習内容が異なるというお話
なんか違うなって思わないために、下調べはしておきましょう

各学校で学べる内容を知ろう

私は大学を選ぶ時、なにも調べずに「史学科」を選んでしまったので、だいぶ長い間、自分が考えているよりも広い範囲が「史学」と呼ばれることに気付きませんでした。私の当時の興味からすれば王道の「歴史学」の授業を行う史学科への入学は問題ないといえば無かったのですが、今思えば「文化史」「美術史」「宗教史」「技術史」などについても広く調べてから選ぶべきでした。それらに強く興味をひかれていたら、歴史だけではなく文化も一緒に学べる学部を持つ大学を探していたことでしょう。そうなれば入学後に学ぶ範囲が広がっただろうし、卒論も違うテーマを選んでいたかもしれせん。

4年間ストレスなく勉強するために、ちょっとだけ頑張っておく|同じ学部名でも学習内容が異なるというお話
4年間ストレスなく勉強するために、ちょっとだけ頑張っておく

他の分野でも基本は同じです。
高校の教科書で学ぶ内容は概要に過ぎないので、興味のある分野がある人は学部名のみで選ばず、そこでどんな学習が行われるかについても調べることをお勧めします。学者が行うような「学問」に特化した大学もあれば、学問によって明らかになった事柄を社会の中で活かすための授業に重点を置く大学もあります。同じ分野の学部でも、学校によって行われる授業が全く違うのです。

調査の方法には、インターネットで学校のシラバス(授業の学習計画)を調べたり、オープンキャンパスに出向いてどのような学習が行われているか質問するなどがあります。

大学や学問の分野を選ぶときから研究(卒論)内容までを見据える必要はありませんが、自分の興味を持つ学問がどのような領域を持ち、われわれの生活のどんな場所に生かされているのか知っておくと、人生の遠回りを回避できます。

ライター:西野コウ
大学卒業後、アルバイト → 契約社員 → 正社員を経験しているWEBクリエイター。イラスト制作、デザイン、コーディング、ライティング、ディレクション、できるものは何でもやってみるスタイル。