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自ずと進路が定まるのを待つという選択

就職難が問題になった時期から、多くの人は実現可能な職業を見据えて進路を選択するようになりました。イベントで高校生に話を聞いてみると、将来の事をきちんと考えている子も多く、素晴らしいなと感じます。私などは、高校の時なんて「作家になりたい」くらいしか考えていませんでした…。

作家のイメージ|自ずと進路が定まるのを待つという選択
作家といえば、旅館やホテルに缶詰にされるイメージがありますね。

ただ、そんな私も何とか「情報発信できる」仕事に就いています!

人生にとって「職業」は重要だけれど、大切なのは「どんなことが出来る人で在りたいか」ということです。

たとえば、医者になりたい人は、なれなかったらそこで人生が終わりなのでしょうか。「医者」という職業だけに焦点を絞ってしまうと、残念な結果に見えます。でも「医者になりたかった動機」に目を向けるとどうでしょう。医者になりたい、と思った動機が「人を助けられる人でありたい」だったら…。人を助ける職業は、医者以外にも沢山ありますよね。

職業を見据えた進路決定を否定するのではありません。
ただ、やりたいことが見つからない、進路が決められないと焦っている人がいたら、職業よりも「どんな人で在りたいか」「負担なく取り組める分野・方法は何か」を優先して考えてみてください。

経験の少ない高校生が職業を選ぶのは大変難しいことです。早いうちにその道に入ってしまうに越したことはありませんが、人によっては適さない場合もあります。

まずは興味・適性のある分野を持つ学校に入学し、専攻以外の分野を含めて広く学んだ後、場合によっては転部・転校するのも一つの方法です。

皆さんが多くを学び、沢山の経験をして、魅力あふれる社会人となることを願っています。

ライター:西野コウ
大学卒業後、アルバイト → 契約社員 → 正社員を経験しているWEBクリエイター。イラスト制作、デザイン、コーディング、ライティング、ディレクション、できるものは何でもやってみるスタイル。